Roroのブログ

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欅坂46、日向坂46について思ったことや拡散したいことを発信してしていけたらいいと思っています。

#28 黒い羊について。

ちょっと前に、なんでわざわざブログで書いてるのかなーって考えていました。思ったことを発信したいなら、Twitterで呟いた方がお手軽だし、みんなにも反応してもらいやすいし、長い文章になってもスレッド化すればいいし、そう考えていました。けどそれは、好きだからやってるんだろうと思いました。好きなことについて自分で深く考えて、長ったらしく文章にまとめて、あとで見返して納得して、自分の考えや思いを文字に起こすことで発見があったり、あとから見てそのとき書いていたこととは違う捉え方をしていたり、それが楽しいんです。

こういうブログの記事とか、形として残ることってすごく良いことだし、大切なことだと思うんです。大好きだったもの、熱中していたものがいつかそうではなくなってしまっても、そのときの気持ちを思い出せる。このブログは、そんな思い出のカケラになると思っています。

 

 

こんにちは、Roroです。

 

 

2月27日に発売する欅坂46の8thシングル「黒い羊」の音源が、1月21日にSCHOOL OF LOCKのコーナー、平手友梨奈のGIRLS LOCKSで解禁されました。発売決定の発表から1週間ちょいでの解禁です。そしてMVがその約10日後、2月1日に公開されました。

最初は音源だけで書き始めたのですが、メンバーの発言などからMVも合わせてこの曲が完成すると思ったので、MVのことも含めて書いていきたいと思います(MVのところだけ後付けで書いた感じになってるので、多少の違和感は許容お願いします)。

こちらがMVです。↓↓↓

目次

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楽曲について

この「黒い羊」は、欅坂46にとっては約半年ぶりの発表となったシングルの8枚目「黒い羊」の表題曲です。曲自体が比較的長く、5分を超えます。センターは8作連続で平手友梨奈。3年間に及ぶ活動の先頭に立ち続けるその姿は、もはや神の領域です。

 

音源について

これまでの表題曲「サイレントマジョリティー」から「アンビバレント」では、ほとんどにアコースティックギターが印象的に使われていました。それに対して今回はイントロからピアノとベースの音が中心的に進んでいきます。これは「避雷針」や「エキセントリック」などのカップリング曲に多かった音の構成だと思います。

1番と2番にも差があって、音程やリズムがかなり違います。「アンビバレント」でも頭のラップ調な部分の音程を少し変えていたりしていましたが、今回の「黒い羊」はラップ調のパートやセリフっぽい歌い方が多く、それらが曲の中でバラバラに混じり合っているのに整っているのが、聴いていてとても気持ちいいです。普通の曲なら、2番って、1番の歌詞や音の取り方に合わせて歌詞を当てたりするものだと思うんです。でもこの曲、2番が2番って感じがしないんですよね。歌詞も1番と2番に同じサビを使っていて、AメロBメロが複雑な分、シンプルにしているのかなーと思います。

 

歌詞について

歌詞は耳コピと周りの耳による推測混じりなので正しい歌詞はまだ分かりませんが、大体こんな感じです。

信号は青なのか

それとも緑なのか どっちなんだ

あやふやなものははっきりさせたい

夕暮れ時の商店街の雑踏を通り抜けるのが面倒で

踏切を渡って遠回りして帰る

放課後の教室は苦手だ

その場にいるだけで分かり合えてるようで

話し合いにならないし白けてしまった

僕は無口になる

言いたいことを言い合って解決しようなんて楽天的すぎるよ

誰かがため息をついた

そうそれが本当の声だろう


黒い羊 そうだ僕だけがいなくなればいいんだ

そうすれば止まっていた針はまた動き出すんだろう

全員が納得する そんな答えなんかあるものか

反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ

みんなから説得される方が居心地悪くなる

目配せしてる仲間には僕は厄介者でしかない


真っ白な群れに悪目立ちしてる

自分だけが真っ黒な羊

と言ったって 同じ色に染まりたくないんだ

薄暗い部屋の明かりをつけるタイミングって一体いつなんだろう?

スマホには愛のない過去だけが残ってる

人間関係の答え合わせなんか僕にはできないし

そこにいなければよかったと後悔する

人生の大半は思うようにはいかない

納得できないことばかりだし諦めろと諭されてたけど

それならやっぱ納得なんかしないまま

その度に何度も唾を吐いて噛みついちゃういけませんか

No…No…No…No…

全部 僕のせいだ


黒い羊 そうだ僕だけがいなくなればいいんだ

そうすれば止まっていた針はまた動き出すんだろう

全員が納得する そんな答えなんかあるものか

反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ

みんなから説得される方が居心地悪くなる

目配せしてる仲間には僕は厄介者でしかない

分かってるよ


白い羊なんて僕は絶対なりたくないんだ

そうなった瞬間に僕は僕じゃなくなってしまうよ

周りと違う その事で誰かに迷惑かけたか

髪の毛を染めろと言う大人は何が気に入らない

反逆の象徴になるとでも思っているのか

自分の色とは違う それだけで厄介者か oh…

自らの真実を捨て

白い羊のフリをする者よ

黒い羊を見つけ指を指して笑うのか

それなら僕はいつだって

それでも僕はいつだって

ここで悪目立ちしていよう

群れに紛れることを嫌う、信念を持った「僕」が主人公の、いつもの欅坂46だなーという印象です。けれど、少し現実が見え始めている感じがあります。これまでの曲では「君」に対して、理不尽なことや大人の汚れに反抗することに勇気を与えるような歌詞でした。あと一歩、その背中を押してあげるような。けれどこの「黒い羊」では、反抗というよりは、言い訳に近いと感じました。

ここでの言い訳というのは、「あやふやなものははっきりさせたいだけ」「面倒だから」「苦手だから」「タイミングっていつなんだろう、そんなのわからない」「全部僕のせいだ」という、信念を貫く「僕」自身が厄介者だと理解した上で、その信念を貫くことの理由のようなもの。

言い訳の根源は「納得しないままでいいのか?」「妥協していいのか?」という正論にあります。今までなら、ただ正論を歌ってきただけでした。ですがそれは理想に近く、その裏にある現実という超えられない壁との戦い。特に人間関係の在り方を踏まえてもなおその正論を説けるのかという疑問が感じ取れます。つまり、現実を見据えた上での信念のあり方が、この「黒い羊」には詰まっていると思いました。

 

孤独はつきものなのか

アンビバレント」でも「人間関係が面倒」とあるように、最近では"周りとの関係性"が欅坂46の楽曲の中でとても重要なものになってきています。自分は信念を持っていて、それを貫く。1stシングル「サイレントマジョリティー」では、群れずに自分の意見を持つべきだと主張しています。けれどそれでは周りからはみ出し者と嫌われる。4thシングル「不協和音」では、たとえ嫌われても決して自分の正義は曲げないと歌い、4thカップリング「エキセントリック」では、たとえ変わり者と言われても人の目など気にしないと歌っています。ならいっそ、周りとの関わらなければいい。孤独になればいい。けれどそれでは生きてはいけない。7thシングル「アンビバレント」では、迷いや不安が込み上げています。信念が強かったからこそ、現実との両立は難しく、その二律背反に巻き込まれて「僕」の身体は今にも千切れてしまいそうです。そして、葛藤やそれらを踏まえて迎えるのが、8thシングル「黒い羊」です。

自分の中にだけ抱いていた信念を伝えることは、周りに意思を示すことの大切さを教えることと同時に、自分を傷つけて、その身を孤立に追い込んでいるんです。「時には風の流れに身を任せてもいいんじゃない?」「独りになりたい、なりたくない」と迷い不安を抱え、その歩みを止めてしまいたくなる瞬間がありながらも、自分の信念を貫ける「僕」の強さには心打たれます。

 

黒い羊だと自覚しても

そんな頑なに信念を持っているのは僕だけで、僕さえ同調すれば全てが綺麗になる。自分さえ殺せば、誰もが納得するだろう。だが、そんなことは始めから判りきっていたことだ。自分でも分かっている、分かっていても、周りに同調してしまったら、自分に嘘をついてしまったら、そんな信念を曲げた自分では生きてはいけない。

この曲、1番と2番で「こうしたいだけ、ああしたいだけ、でもそうはいかないんだろ?分かってる、悪いのは僕だ。そんなの、分かってるよ」と歌い、大サビで「それでも僕は…」と歌います。これまでの楽曲に比べると、迷い不安の要素が大きすぎませんか?チラつかせる程度だった要素が、今作では1番2番を全て使って歌い上げています。でもこれは「どれだけ大きな迷い不安を抱き、孤独に立たされたとしても、その信念を曲げることはない」という決意の表現だと思いました。そして大サビの盛り上がり方と熱意と切なさには「僕」の心の内が全て詰まっていると思いました。

さらに補足すると、2番サビの終わりにある「分かってるよ」というこの歌詞がとても重要な役割を持っているということも言えます。それは「自分のしてきたことを認めて、それだけで終わりにしない」言葉です。全部僕のせいだと歌う1番2番だけ見ると、この曲はただ自分を責める曲です。しかし、それら全てを理解していて、理解した上でも信念は曲げず、一人悪目立ちすることを厭(いと)わないという、強い自分へと成長する曲になります。

 

MVについて

MVについて書こうと思ったんですが、実際に見て、この場でババっと書けるものでもないなと思いました。楽曲にあるものを完全に超える情報量のMVです。一つの作品として出来上がっています。

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印象的に使われる彼岸花の意味。抱きしめ合うこととそれを拒絶することの意図、メンバーそれぞれの立場と境遇の読み取り、考察することが山積みです。

構成としては、全編を通して平手を中心に周りの人との関わりを表現しています。映像はノーカットワンシーンで撮影されていて、平手を追いかけるように映しています。リップシーンも一切無し。アイドルのMVとしては異例中の異例だと思います。

 

楽曲があって初めてMVがある

初めてこのMVを見たとき、自分は「楽曲のもつ意味を超えている」「強すぎるくらいにメッセージ性がある」「MVが表現していることは楽曲より遥かに大きな世界だろう」と思いました。けれどMVを何度も見るうちに、それは違うと感じました。

まず自分は、このMVを具体的な言葉で表すのは本当に難しいと思いました。今もそうです。しかし最初に難しい思った理由は、今考える理由とは違いました。

初めに難しいと思ったのは、その情報量の多さと考察が必要なシーンの多さ故に、楽曲を超えた意味を付与しているのではないかと考えたから。そして今改めて難しいと思うのは、映像自体に具体性が無いと思ったからです。具体性が無いというのは決して内容が薄いということではなく、一度や二度見ただけでは理解できない、表現がかなり抽象的ということです。意味を持ったダンスというより、意味を宿した舞のように感じます。安易に想像できる表現ではないからこそ、その抽象的な表現が歌詞の意味を際立たせるわけで、このMVが伝えたいものは歌詞だったんだと理解できます。

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つまりこのMVは、"新たな意味の付与"ではなく"歌詞の持つ意味の補完"だと言えるのではないかということです。その点で、見て聴いての両方があって初めて完成する曲だと思いました。

もちろん掘り下げていけば、このMVに詰められているシーンの意味は、歌詞には無い部分として楽曲の新しい要素になると思います。しかしそれはあくまでも楽曲の持つ世界の装飾であり、メインはやはり楽曲、歌詞にあると感じました。

 

まとめ

この曲って、かなり異質だと思うんです。アイドルとして異質な欅坂46の楽曲の中でもかなり特殊な感覚を覚えます。今までにない絶望感と悲観的な心理状態の言葉、映像、表現です。それに、 こんなに露骨に自分を否定する言葉を多く使うのは今回の曲が初めてだと思いました。自分のあり方に疑問を持ち始め、全否定に至る瞬間まであります。これはきっと「僕」の中にある不安迷いが大きくなっている証拠です。

これまでの欅坂46の楽曲では、他人に向けてあれだけ大きく正義を歌っていたのに、いざ自分(僕)自身のことを歌うと弱音が出てきてしまうのは人間らしさがあって、なんだかすごく深いと思ってしまいました。

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ただやはり思うのは、MVの影響力が大きすぎるということです。自分の中での「黒い羊」という曲は、MVを見る前後でかなり変わりました。歌詞を潰す勢いで畳み掛けてくる映像、見入ってしまうとはまさにこのことだと言わんばかりに釘付けにされました。要するに、MVの持つ"意味の要素"が大きすぎるんです。なので、このブログを見終わってまたMVを見る際には是非、歌詞の意味を噛み締めて見てほしいと思います。映像を目で追うだけではなく、耳が大事ですよ。