前置きって大事ですよね。記事を開いてから読む読まないの興味って、大体ここで決まると思うんです。それに、この文章で書いている人がどんな人かもここで想像できてしまう。ブログの冒頭といえば小林由依。つまりなにが言いたいかというと、小林由依が可愛い。
こんにちは、Roroです。
欅坂46の6thシングル「ガラスを割れ!」のTYPE-Bに「イマニミテイロ」という、けやき坂46の曲が収録されています。自分はこの曲が大好きで、漢字欅の曲と合わせてもトップを争うくらいに好きな曲です。すごく良い曲だと思います。初め聴いた時は反撃の狼煙(のろし)だー!とか思ったくらいでそんなにインパクトがなかったのですが、ひらがなけやきの置かれていた境遇を知ったり、歌詞をよく理解すると、グッとくるものがあります。今回はそんな「イマニミテイロ」についてです。
↓↓↓こちらがMVです(1番までしかありません)
目次
楽曲について
「イマニミテイロ」は、既に書いたように6thシングル収録曲です。もちろん、ひらがなけやき単独アルバム「走り出す瞬間」にも収録されています。他の曲と違うのは、この曲をもらった当時のひらがなけやき自身のことを歌ったような曲ということです。
#3で書いたように、けやき坂46はアンダーなのか別グループなのか、かなりあやふやな存在でした。またその後、結成の発端となった長濱ねるが漢字欅選任になってからは、さらに厳しい立ち位置だったと思います。そんな中で武道館3daysの公演の最終日、この「イマニミテイロ」を初披露しました。
歌詞について
↓↓↓こちらが歌詞です。
ある日 突然 大人たちから
「やってみないか?」って言われて
どうするつもりだ?臆病者よ今の僕たちじゃ無理だって
もちろん みんなわかってるよ (HA-)だけど なぜか すぐその場で
喧嘩を買うように頷く
やるしかなかった 正直者よきっと試されてるのだろう
無理難題 押し付ければ
絶対 ギブアップするって…誰かの背中越しに
世の中 眺めてた
自分の番が来ても
パスはできないルールイマニミテイロ どういう色だ?
唇噛み締めながら頑張って来た色
心の奥で何度も呟(つぶや)いた
言葉は何色? いつの日にかミテイロいつか見てたあの夢よりも
実物はこんな大きくて
二の足を踏んだ小心者よもっと時間があればなんて
負け惜しみ 言いたくもなるさ (HA-)誰も超えて行かなきゃいけない
自分の中の橋があるんだ
さあ 渡ろうぜ 腰抜けどもよ責める者はいないだろうって
自己弁護は見苦しいよね
黙って立ち去ればいい安全地帯にいて
後悔をするより
たとえ傷ついても
一番前で泣こうイマニミテイロ どういう色だ?
苦しい時に何度も 夢に見て来た色
願ったことは必ず叶えるよ
気持ちは何色? 言ってみたいザマアミロ無謀だと言われたけど
逃げるわけには いかないんだ
こんなに広い世界で
僕たちは歌うイマニミテイロ どういう色だ?
唇噛み締めながら頑張って来た色
心の奥で何度も呟(つぶや)いた
言葉は何色? いつの日にかミテイロ
武道館3daysは本来、ひらがなけやきが1日、漢字欅が2日、公演を行うという割り当ててになっていました。しかし、平手の怪我で3日間全ての公演をひらがなけやきで行うことになりました。この曲がどの段階でどう書かれた歌詞なのかはわかりませんが、歌詞を見ていると、武道館のことと重なる部分があるように思います。
ある日 突然 大人たちから
「やってみないか?」って言われて
どうするつもりだ?臆病者よ今の僕たちじゃ無理だって
もちろん みんなわかってるよ (HA-)だけど なぜか すぐその場で
喧嘩を買うように頷く
やるしかなかった 正直者よきっと試されてるのだろう
無理難題 押し付ければ
絶対 ギブアップするって…
想像ですが、「武道館3days全てひらがなけやきの公演に決まりましたので、よろしくお願いします。」みたいなことを言われたとき、ここに湧く感情は「やるしかない」でしょう。無理だ、できない、と思っていても、やるしかない。いや、試されているんじゃないか。これはむしろチャンスなんじゃないか。そういう葛藤や責任感が歌詞につまっていると思います。
MVについて
起承転結がしっかりしていると感じました。MVの構成というか区切りというか、その辺が特に。
一番印象に残っている構成は、タイトルを出すタイミングです。欅坂46の他のMVを見ても、曲の冒頭や始まる前にタイトルが表示されます。そこで「ああ、始まった」と思うのがほとんど。しかし、このMVのタイトルは1番を丸々歌ってからタイトルを出してきます。その真意は何だと思いますか?自分は、この曲のスタート地点がそこにあるからだと思います。MVは始まるとすぐに短いイントロが流れ、そのまま、ある日突然「やってみないか」と言われた主人公に「どうするつもりだ臆病者よ」「やるしかなかった正直者よ」と投げかけます。その主人公はけやき坂46自身であり、自問自答するように歌います。無理だ無理だと思いながらも、一番を歌い終わるころにはイマニミテイロと、迷いや不安が決意に変わります。このときこそ、初めてスタートラインに立つ瞬間であり、タイトルが意味を持つ瞬間です。そのタイミングでけやき坂46一人一人の表情が映されてから、その背中たちにタイトルが満を持して映されます。
カッコいい。
2番からは、決意したあとの心境を歌っていて、心が折れそうになったり、言い訳したくなったりしていることに対して「小心者よ」「腰抜けどもよ」と煽りながらも、前を向いていこうという雰囲気を感じます。Aメロではムキになったような力強いダンス、Bメロで滑らかな何か削られて清々しいようなダンスになります。サビでは、今まで真剣に表現してきた表情とは違った、ステージに立ったメンバーの笑顔が際立ちます。真剣に伝える部分や笑顔が合う場面、この曲の表情の広さを感じます。
曲の最後に「ヒ」のポーズをして笑顔になるみーぱん(佐々木美玲)のシーンも好きで、突っ張っている緊張を解く、安心するような笑顔が素敵だなと思います。
もちろん優勝はニャンちゃるめいちゃん。
まとめ
なんだかMVも歌詞もごっちゃな内容になってしまいました。わかりにくくてすみません。まとめると、当時のひらがなけやきの想いをまじまじと伝えている曲だなあということです。今では漢字欅に負けず劣らずのスーパーアイドルですが、そうでなかった時期があったこと。それが逆に、この曲を生み出して、この曲に味を持たせ、メンバーの心から溢れる表現が本物だと感じられる、最高の楽曲だと思います。
次にひらがなけやきのライブがあれば絶対に行きたいです。ハッピーオーラがモットーなけやき坂46ですが、その真髄にはアイドルとしての確固たるものがあり、それを表現できるのがこの「イマニミテイロ」という曲だと思います。心震わすパフォーマンスを見せてほしいです。
今けやき坂46の一部のメンバーは、舞台の公演を行っています。ライブがあるとしたらもう少しあとでしょう。すごく楽しみです。
武道館。アルバムの全国ツアー。行っておくべきでした。
【追記】
2019年2月11日に「けやき坂46」は「日向坂46」へ改名しました。